風邪とは

風邪は内科?

「風邪かな?と思ったら、ひとまず内科?」とお考えの方が多いですが、、

・のどの痛み、咳、くしゃみ、痰、鼻水、鼻づまり、など、喉と鼻に症状が出ている場合は、耳鼻咽喉科

・腹痛、下痢など消化器に症状が出ている場合は、呼吸器内科 を受診すると良いでしょう

内科を受診しても間違いではないのですが、専門的な診断・治療を行うためには、適した診療科目を受診することとなりますので、始めから症状に応じた診療科目を受診すると良いでしょう。

鼻やのどの症状が重症化すると、副鼻腔炎(蓄膿症)や中耳炎などに発展したり、喉の喉頭蓋と呼ばれる部分の炎症が悪化すると、呼吸ができなくなり命に係わる場合があります。

鼻や喉は専用の器具や内視鏡を用いないと患部が観察できないことが多い部位でもありますので、鼻や喉に症状がある場合は、始めから耳鼻咽喉科を受診し、少しでも早い治癒を目指されるのが良いと思います。

風邪とは

風邪とは、鼻から気管までの上気道に主にウイルス感染を起こしたものを言います。

一般的に自分の免疫力により1週間程度で治癒するものがほとんどです。冬に流行するインフルエンザや夏に流行するヘルパンギーナなども風邪の一種といえます。

原因となるウイルスが鼻やのどの粘膜に感染・増殖することで発症します。増殖する場所が変化し、広がることによって症状が日ごと変化していきます。また、弱っている粘膜に他の細菌などが感染することで症状が重症化して長引いてしまうことがあります。

たかが風邪と侮らずに早めに医療機関を受診しましょう。医療機関を受診するのであれば、鼻・のどを専門とする耳鼻咽喉科がお勧めです。

風邪の症状

風邪は一般的に鼻やのどの呼吸器の症状から始まります。

鼻の粘膜で炎症が起きると、

鼻水・鼻づまり・くしゃみ

といった症状が現れます。

のどの粘膜で炎症が起きると、のどの痛み・イガイガ感・せき・たん、等の症状があらわれます。

鼻や、のどの症状が同時に現れることもありますし、どちらか一方だけの場合もあります。

ウイルス感染は一か所にとどまらず、いろいろな場所へ広がっていきますので、症状が進行すると、発熱や頭痛、関節痛、肺などの下気道の症状や消化器の症状が出現してくることもあります。

刻々と症状が変化していくのも風邪の特徴です。

このように風邪の症状は様々で、ウイルスの種類やその方の体質や、その時の体調によってどのような症状が現れるか異なります。

 

風邪の原因

風邪の原因は、ウイルスや細菌による感染です。

風邪の原因となるウイルスや細菌が鼻腔や咽頭の粘膜に入って増殖すると症状が現れます。

原因となるウイルスにはインフルエンザウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、RSウイルス、エコーウイルス、など多くの種類があります。症状が重篤化しやすいインフルエンザウイルスや新型コロナウイルス、アデノウイルス、RSウイルスなどには、ウイルスの迅速検査があるので、診断を確定して治療効果を上げる対策をとっています。また、ウイルス感染によって粘膜が傷つくことによって上咽頭や扁桃腺、副鼻腔などに細菌感染を引き起こして症状が変化してくることもあります。

風邪の治療

インフルエンザ以外は風邪そのものを治療できる薬はありません。風邪を引き起こしているウイルスに効果がある薬が存在しないためです。市販されている風邪薬も、風邪による症状の緩和(対処療法)を目的としています。

従って当院では今ある症状を把握し、各部位の所見を見ることで、その方の症状を早く緩和する薬を選択しています。

急性喉頭蓋炎という病気では、風邪と思われていても、急速に呼吸困難をきたし、命に係わる状態に陥ることがあります。鼻から喉まで確実に診察して診断をつけれる耳鼻科を受診することによって、このような事態は避けることができます。たかが風邪と思わず、上気道の症状が現れた際は耳鼻科などの医療機関を受診し、原因を特定することで適切な治療を行うことが必要です。

また風邪の予防としては、うがいや手洗い、マスクをして手やのどに付着したウイルスや細菌を洗い流すことが風邪予防につながります。粘膜が乾燥すると二次感染をきたしやすくなるために、水分を頻回にとり、のどの潤いを保ってください。うがいも消毒系のうがいは感染防御の役割を担っている常在菌を減らしてしまいますので、水・お茶・アズノール系のうがい水を使用してください。

気を付けていただきたいこと

特効薬の無い風邪に一番重要な役割を占めているのは、自分の持っている免疫力です。風邪をひいた時はしっかりと栄養を取り、十分な睡眠をとり安静にするようにしましょう。風邪をひいている時は胃腸の働きが悪くなっていることがありますので、消化しやすく、栄養価の高いものをバランスよく食べるようにしましょう。

また、発熱により汗をかきますので、しっかりと水分を補給し、こまめに服を着かえるようにしましょう。

 

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