副鼻腔炎(ちくのう症)
副鼻腔炎(ちくのう症)は副鼻腔という鼻の周りにある空洞に炎症が起き、膿や粘液が溜まる病気のことです。
副鼻腔炎もちくのう症も同じ病気のことで、医学的には副鼻腔炎と言います。
細菌は薬による治療の効果が高くなっていますので、副鼻腔炎でお困りの方は一度ご来院ください。
副鼻腔炎(ちくのう症)の症状
副鼻腔炎(ちくのう症)は副鼻腔に炎症が起こることで黄色や緑の鼻水や、頭痛、鼻づまり、味覚障害、集中力の欠如などの症状や、人によっては頭が重く感じたり、鼻のあたりが痛くなったり、嫌な臭いが続くなどの症状がでます。
副鼻腔に溜まった鼻水が鼻から出るだけではなく、のどの方に流れてしまい(後鼻漏)、たんがらみの咳が続いたりします。
副鼻腔炎(ちくのう症)の治療
副鼻腔炎(ちくのう症)の治療は薬による保存療法と、手術等による外科的治療があります。
●保存療法
マクロライド系の抗生剤による治療と、ネブライザーで副鼻腔に吸入薬を噴霧する治療を行います。副鼻腔炎(ちくのう症)の原因となる菌を薬剤で殺すことで、副鼻腔に溜まっている鼻水などを減らしていきます。
また、鼻づまりや、鼻水などの症状を抑える薬や、発熱や痛みがある場合には鎮痛解熱剤も併せて使用します。
●外科的治療
内視鏡を副鼻腔に入れて炎症を起こしている粘膜を除去する内視鏡手術や、顔面を切り開いて副鼻腔に外部からアプローチし溜まっている膿や粘膜を除去する外科手術があります。
特殊な場合以外は内視鏡手術になりますので、提携病院へ紹介することとなります。
日常生活での注意点
風邪などの時に鼻の穴の粘膜が腫れることで、副鼻腔の入り口がふさがってしまい空気の循環が悪くなります。さらに副鼻腔に細菌感染が起こると急性副鼻腔炎になります。
急性副鼻腔炎が長引いたり、放置したりすると慢性副鼻腔炎になります。
途中で治療を辞めたりせず、しっかりと治るまで治療を続けることが大切です。
副鼻腔炎は重症化すると治療に時間を要しますので、鼻づまりや、鼻水などの症状が2週間以上続くようであれば一度医療機関を受診していただくことおすすめします。
急性副鼻腔炎の原因
風邪などでウイルスや細菌が鼻腔に感染をし、その感染が鼻の周りの副鼻腔といわれる空洞に及ぶことで急性副鼻腔炎を発症します。
(副鼻腔は前頭洞、篩骨洞、上顎洞、蝶形骨洞の4つから成り立っています)
鼻の穴(鼻腔)が風邪やアレルギー性鼻炎、鼻中隔の強い彎曲などで副鼻腔の入り口が塞がれ、副鼻腔内の膿などが排出されなくなると炎症が長引くので慢性副鼻腔炎となります。