耳鼻咽喉科でのスーパーライザーを用いた治療について

スーパーライザーとは

スーパーライザーは近赤外線を照射できる機械で、星状神経節に照射すると星状神経ブロックを行った場合と似たような効果が得られることがわかっています。
星状神経節は上半身の血流をつかさどる神経が集まった場所のため、この部位に神経ブロック療法を行うことで、効果的に血流の改善が見られ、緊張や痛みを緩和すると考えられています。
神経ブロック療法は、簡単にいうと、優位に働きすぎている交感神経をブロックし、副交感神経を優位にすることで、体をリラックスさせ筋肉の緊張を取り、痛みを緩和させる治療法です。
サーモグラフィーで皮膚の表面温度を測定すると、スパーライザーの照射前と照射後では、はっきりとわかる程温度が変化していることが読み取れ、血流改善の効果を確認することができます。

スーパーライザーの利点

スーパーライザーの利点は、星状神経節のブロック治療のように注射を行う必要がないので、痛みや出血の危険もなく、治療を受けた後すぐに日常の生活に戻れる点です。

耳鼻咽喉科領域では、血流の改善によって期待できる、めまいや感音難聴、耳鳴りなどの病気に対して用いられます。
当院でも、血流の改善によって症状の緩和や改善が期待できると診断した患者さんに治療を受けていただいています。
保険適用の治療法ですので、スーパーライザー による治療単体では3割負担の方でも110円程度です。
(当日の診療内容によって診療代や他の処置検査の費用が必要となります)

実際の治療としては、リクライニングチェアに座っていただき、7分程度照射を受けていただきます。
照射している首元に温かさを感じる程度で痛みや刺激はありません。リラックスして治療を受けてください。

予約はこちらから