急性中耳炎

急性中耳炎

中耳炎とは耳の穴の鼓膜より奥にある中耳という部分に、細菌やウイルスが入ることで炎症を起こし、発症します。
お風呂やプールなどで耳に水が入ったからといって、中耳炎になることはありません。
急性中耳炎はしっかりと治療をすれば、ほとんどの場合完治しますが、治療を途中で辞めてしまうと、滲出性中耳炎や、慢性中耳炎になってしまうので、医師の判断があるまで治療を続けるようにしましょう。

急性中耳炎の症状

急性中耳炎の症状としては、ずきずきする耳の痛み(耳痛)、耳の詰まった感じ(耳閉感)、耳から体液が出てくる(耳垂れ)、難聴、発熱などがあります。
小さなお子様は症状を訴えることができませんので、機嫌が悪い、テレビなど音源に近づいて音を聞こうとする、しきりに耳を触っているなどの症状があれば一度耳鼻咽喉科を受診されることをお勧め致します。

急性中耳炎の治療

急性中耳炎は症状の程度によってお薬による治療あるいは鼓膜切開を行います。
抗生剤などのお薬によって中耳内の炎症を抑えることで症状の緩和を図ります。
膿のたまり方が強く鼓膜の腫れが強い場合や、高熱が続くような場合は鼓膜を2~3mm切開し鼓膜の奥に溜まっている膿を外に排出する“鼓膜切開術”を行うことがあります。
鼓膜は再生力が強いので、切開した穴は通常数日でふさがります。
当院では、必要に応じて鼓膜切開術を提案致します。

日常生活での注意点

急性中耳炎になった場合は、自己判断で治療を途中で辞めないようにしてください。
治療を中断してしまった時は、滲出性中耳炎や、慢性中耳炎になってしまう場合があります。
ひどいケースでは、手術が必要となる場合もありますので、痛みが無くなったからといって通院を辞めないようにしてください。

急性中耳炎になった時のお風呂やプールについて

急性中耳炎になった時のお風呂や、プールについて、当院では発熱がある場合は控えていただくようにお伝えをしています。

急性中耳炎の原因

急性中耳炎は、風邪などによって鼻の奥で増殖した細菌やウイルスの感染が、鼻の奥と中耳をつなぐ耳管を通して中耳腔に及んで起こります。
お風呂やプールの水が耳に入ったからといって中耳炎にはなりません。
子供の耳管は大人より太く、傾きが緩やかで、細菌やウイルスの影響を受けやすいため、中耳炎は特に子供に多くみられます。

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